桜が丘通信

フジバカマの挿し木を行いました。

2018年4月7日 07時52分
生物工学科

草花専攻班が、フジバカマの挿し木を行いました。
フジバカマは、キク科ヒヨドリバナ属の植物で、古くから日本人に親しまれています。
万葉集にも、世界最古の植物ウイルス病の記述として詠まれています。
「この里は つぎて霜やおく 夏の野に わが見し草は もみちたりけり」孝謙天皇(万葉集の巻十九)
(夏というのに、この草(ヒヨドリバナ)はもう黄葉しているわ)
のちに、これは「ヒヨドリバナ黄化モザイクウイルス」の症状であると解明されるのですが、
日本人の観察眼や自然を愛する心は今に通じていると思います。

このフジバカマ、蝶のアサギマダラが吸蜜する植物として知られています。
アサギマダラは、日本本土から南西諸島・台湾への渡りをおこなう美しい蝶です。
アサギマダラが飛来してくれる日が来れば嬉しいです。今からワクワクが止まりません!