アミラーゼとプロテアーゼを生産する菌のスクリーニング結果が出ました。
2018年7月22日 16時21分アミラーゼ生産菌のスクリーニング培地に、土壌を希釈した液を画線して1週間ほど経った状態です。微生物のコロニーが形成されている培地に、うがい薬のイソジンをかけると、成分のヨードがヨウ素液と同じ働きをしてくれます。青紫色に染まったところはデンプンがまだ残っているところ。白いままの所はデンプンがアミラーゼによって分解されています。
プロテアーゼ生産菌用の培地は、スキムミルクで白く濁っていたものが、プロテアーゼによって分解され透明になっていることが確認できました。
微生物の生産する酵素は、さまざまな産業で幅広く活用されていますが、最も大きい需要は、洗濯用洗剤の「酵素」です。日本だけで、年間2000億円以上も使われているこの酵素は、冬場の4℃前後の水温から夏場の35℃前後の水温でも働く優れた性能を持っています。
「バイオテクノロジーの父」と呼ばれる高峰譲吉氏は、「タカジアスターゼ」という名で、コウジカビから抽出した「アミラーゼ」を世界で初めて微生物から作られた薬として販売しました。微生物に大きな可能性とロマンを感じます。